昔、けん玉やお手玉で遊んだことはありますか?
現在、昔の遊びが人間にとても良い影響を与えると話題となっています 。
昨年の秋頃、こんなテレビ番組を見ました。
『今回は、懐かしい「昔の遊び」がテーマ。今ではすっかりやる人も減ったかと思いきや、けん玉などはいま若者を中心に世界中で大ブーム。さらに、様々なスポーツのトップアスリートがけん玉やお手玉を練習に取り入れたり、医療の現場で使われていたりと、とても注目されています。 昔の遊びの意外な効用を科学の力で徹底研究。すると、昔の遊びには遊んでいるだけで集中力を高めたり、脳の重要な部分を活性化させたりする、すごいパワーがあることを見つけちゃいました!認知症予防やうつなど病気の症状改善にも、効果が期待できるんです。』
NHKのためしてガッテンという有名なテレビ番組です。
こんなに良い影響が本当にあるのか、と疑心暗鬼で放送を見ていました。
しかし、放送が終わった直後に、私は Amazonで 購入していました。
本当に単純なんで^^;
現在、太宰府アカデミーの職員室には 上記写真のけん玉が 3本、置いてありますが
・・・連日、(男女問わず)大盛況です!
(一番小さいけん玉は生徒が沖縄のガチャガチャで当てておみやげとしていただきました。笑)
なぜ、 けん玉にそこまで魅かれるのでしょうか?
レスリング 吉田沙保里選手
フィギュアスケート 羽生結弦選手
柔道 古賀稔彦選手
上記のトップアスリートの方々も、貴重な試合前や練習前の10分間けん玉をするそうです。
けん玉を利用している人は
「スカッとする!」
「集中できるようになった!」
「またやりたくなる!」
・・・など意見が多いです。
最近、学習塾でもけん玉を取り入れている所もあるようです。
【北海道松陰塾、碧南みなみ学習塾、など】
実際に太宰府アカデミーの生徒中にも効果を実感している人もいるようです。
けん玉のメリットをまとめてみました。
①技が成功した瞬間、神経伝達物質のドーパミン(やる気物質)が放出される
②慣れていない技をやる時は、「脳活性化モード」になる
③慣れた技をやる時は、「集中モード(ゾーンモード)」になる
④ 認知症予防やうつなど病気の症状に効果がある
何と言っても単純に楽しい!
失敗してもいつかは成功させたいという気持ちが自然と沸いてくるのも魅力なのかもしれません。
ここからは長くなりそうなので、興味がある方だけご覧ください^^
けん玉の感動を伝えるべく、補足説明していきたいと思います。
技が成功した瞬間は、達成感がありますよね。
すると、脳の奥にある「腹側被蓋野(ふくそくひがいや)」という部分が刺激されて、神経伝達物質のドーパミンが放出されます。
このドーパミンが人間のやる気や向上心に大きな影響を与えます。
すると、前頭前野(簡単に言えば脳の司令塔)が更に活性化されます。
血流の変化から脳活動を測定する装置で、けん玉初心者の男性に同じ技を淡々としてもらった結果を分析してみると・・・
前頭前野が活発化。実は、慣れてないことをすると、「脳のどこをどういうふうに使えばいいんだ?」という風に、脳全体がものすごく活性化するらしいです。
そしてこれが認知症の予防や、記憶力アップに、効果があります。
上記の実験の対象をけん玉道六段の秋元悟さんに依頼し、実施したところ、面白い結果が得られました。
的を狙っている時、脳の前の部分は血流が減って活動が低下しています。
専門家にこれはどういう状態か聞いてみたところ・・・
「余計な気持ちを使わなくても済むような意味での集中ができている。いわゆる(集中)ゾーンに入るのに近い状態」 だそうです。
集中している時、前頭前野の活動は抑えられています。
逆に、脳の後ろの方、自分の姿勢や動きをイメージする箇所は、活性化しています。
つまり、脳が集中している状態では、必要な場所だけを働かせ、他は休んでいるんですね。
このような集中モードに入ることを脳に覚えさせると、けん玉をする時だけではなくて、スポーツしたり、勉強をしたりする時にも、集中モードに入りやすくなります。
長々と申し訳ございません。
まあ、何と言っても楽しいので機会があればためしてガッテンです。笑
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(教務 後藤 登)