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この記事は最大14年分の推移と地域枠まで含めた総まとめです。2025年度の1年分を「何割で受かるか」の順に並べた表で見たい方は、私立医学部 合格最低点ランキング23校が読みやすいはずです。
こんにちは、太宰府アカデミーで広報/完全個別指導コースを担当している後藤です。
今日は毎年いちばん問い合わせの多い資料、私立医学部31校の合格最低点まとめを最新版に更新してお届けします。古いものは2024年度入試までで止まっていましたので、2025年度入試までのデータに差し替えました。大学によっては2011年からの推移が載っています。
まず、この数字が何のためにあるかを一言で。合格最低点は、過去問演習のゴール地点です。これを知らずに赤本を解くのは、距離の分からないマラソンを走るようなもの。「今日の出来は合格圏だったのか」を判定できないまま何年分も解いても、力の入れどころが分かりません。
そして今回は、問い合わせの多い地域枠の合格最低点を県別まで載せました。ここが今回いちばん読んでほしいところです。
− 合格最低点の得点率は、大学によって47%から82%まで開いている
− 偏差値が高い大学ほど、低い得点率で合格できる
− 地域枠は一般より最大55点低い年がある。ただし逆転する大学もある
− 同じ「合格最低点」でも、1次・2次・正規で意味が違う
この記事の目次
全31校の合格最低点まとめ|最大14年分の推移
まず資料そのものです。当校が毎年更新している合格最低点の一覧を、4枚に分けて掲載します。画像を保存して、手元に置いてお使いください。

1枚目は岩手医科・埼玉医科・国際医療福祉・慶應義塾・帝京・昭和医科・順天堂。帝京の地域枠が県別に載っているのがこの枚です。
| 掲載大学(1枚目) | 主な内容 |
|---|---|
| 岩手医科 | 一般・地域枠CDの1次/2次正規(2019〜2025)+推薦・総合型・学士編入 |
| 埼玉医科 | 前期・後期の1次(2014〜2025)+共テ利用 |
| 国際医療福祉 | 2次正規合格者の平均点(2018〜2025) |
| 慶應義塾 | 1次(2012〜2025) |
| 帝京 | 2次(2012〜2025)+県別の地域枠+総合型・推薦・共テ利用 |
| 昭和医科 | Ⅰ期・Ⅱ期の1次(2013〜2025)+地域枠 |
| 順天堂 | 一般A・B・共テ併用・地域枠の1次(2022〜2025) |
帝京は総合型・推薦・共通テスト利用まで、順天堂は一般A・B・共テ併用と、方式ごとに数字が分かれています。自分が出す方式の行を見てください。

2枚目は東京医科・東京慈恵会医科・東京女子医科・東邦・日本・北里・聖マリアンナ医科あたり。慈恵の得点率の低さは、この1枚を見るだけで伝わります。
| 掲載大学(2枚目) | 公表している段階 |
|---|---|
| 東京医科 | 1次 |
| 東京慈恵会医科 | 2次正規(得点率のみ公表) |
| 東京女子医科 | 2次(入学者ベース) |
| 東邦 | 2次正規+地域枠 |
| 日本 | N方式前期・後期の1次 |
| 北里 | 2次正規 |
| 聖マリアンナ医科 | 非公表(過去の公表年度のみ掲載) |
この7校は「1次」を出す大学と「2次正規」を出す大学が混ざっています。段階が違う数字を横に並べても比較にならない点は、後ほど詳しく書きます。

3枚目は東海・金沢医科・愛知医科・藤田医科・大阪医科薬科。満点や方式が年度で変わっている大学は、表の中に注記が入っています。
| 掲載大学(3枚目) | 公表している段階 |
|---|---|
| 東海 | 非公表(過去の公表年度のみ掲載) |
| 金沢医科 | 前期・後期の1次 |
| 愛知医科 | 2次 |
| 藤田医科 | 前期・後期の2次 |
| 大阪医科薬科 | 前期・後期の2次正規 |
東海は合格最低点を公表していないため、過去に公表されていた年度だけが載っています。金沢医科・藤田医科は前期と後期で水準が違うので、出願する日程の行で確認してください。

4枚目は関西医科・近畿・兵庫医科・川崎医科・久留米・産業医科・福岡。九州の2校(久留米・福岡)と産業医科がここに入ります。
| 掲載大学(4枚目) | 公表している段階 |
|---|---|
| 関西医科 | 前期・後期の2次正規+地域枠 |
| 近畿 | 前期・後期の1次+地域枠 |
| 兵庫医科 | A方式・B方式の2次正規 |
| 川崎医科 | 1次 |
| 久留米 | 2025年度より1次・2次とも非公開 |
| 産業医科 | A方式の2次 |
| 福岡 | 1次(系統別・共テ利用) |
得点率は47%〜82%|「何割で受かるか」は大学ごとに違う
2025年度入試の一般選抜を、得点率の高い順に並べたのが次の図です。

いちばん高いのが帝京の81.7%、いちばん低いのが東京慈恵会医科の47.0%。その差は34.7ポイントあります。同じ「私立医学部に合格する」でも、必要な得点率はまるで違うということです。
31校を並べると、こうなります。
| 大学 | 方式・段階 | 合格最低点 | 満点 | 得点率 |
|---|---|---|---|---|
| 帝京 | 一般2次 | 245 | 300 | 81.7% |
| 東邦 | 一般2次正規 | 375.5 | 500 | 75.1% |
| 川崎医科 | 一般1次 | 258.5 | 350 | 73.9% |
| 福岡 | 一般1次 | 281 | 400 | 70.3% |
| 順天堂 | 一般A1次 | 351 | 500 | 70.2% |
| 埼玉医科 | 一般前期1次 | 280 | 400 | 70.0% |
| 産業医科 | 一般A2次 | 636 | 950 | 66.9% |
| 大阪医科薬科 | 一般前期2次正規 | 267 | 400 | 66.8% |
| 東京医科 | 一般1次 | 261 | 400 | 65.3% |
| 国際医療福祉 | 一般2次正規平均 | 359.2 | 550 | 65.3% |
| 岩手医科 | 一般1次 | 226 | 350 | 64.6% |
| 近畿 | 一般前期1次 | 251 | 400 | 62.8% |
| 金沢医科 | 一般前期1次 | 218 | 350 | 62.3% |
| 関西医科 | 一般前期2次正規 | 305 | 500 | 61.0% |
| 兵庫医科 | 一般A2次正規 | 384 | 630 | 61.0% |
| 昭和医科 | 一般Ⅰ期1次 | 232 | 400 | 58.0% |
| 日本 | 一般N方式前期1次 | 230.55 | 400 | 57.6% |
| 藤田医科 | 一般前期2次 | 339 | 600 | 56.5% |
| 慶應義塾 | 一般1次 | 280 | 500 | 56.0% |
| 北里 | 一般2次正規 | 270 | 500 | 54.0% |
| 愛知医科 | 一般2次 | 261 | 500 | 52.2% |
| 東京女子医科 | 一般2次(入学者) | 203 | 400 | 50.8% |
| 東京慈恵会医科 | 一般2次正規 | 188 | 400 | 47.0% |
7割以上が必要なのは帝京・東邦・川崎医科・福岡・順天堂・埼玉医科の6校。逆に6割を切っても合格圏に入るのが昭和医科・日本・藤田医科・慶應義塾・北里・愛知医科・東京女子医科・東京慈恵会医科の8校です。
偏差値が高い大学ほど得点率は低い|難問校の読み方
偏差値の順位と、得点率の順位は一致しません。むしろ逆転します。

偏差値72.5で私立1位の慶應義塾が56.0%。偏差値70.0の東京慈恵会医科は47.0%——半分取れなくても正規合格です。一方、偏差値65.0の帝京は81.7%、偏差値60.0の川崎医科は73.9%。
| 大学 | 偏差値 | 得点率 | 読み取れること |
|---|---|---|---|
| 慶應義塾 | 72.5 | 56.0% | 偏差値は私立1位、得点率は下から4番目 |
| 東京慈恵会医科 | 70.0 | 47.0% | 偏差値2位グループ、得点率は最下位 |
| 帝京 | 65.0 | 81.7% | 偏差値は中位、得点率はトップ |
| 川崎医科 | 60.0 | 73.9% | 偏差値は最下位、得点率は3位 |
理由は単純で、問題が難しい大学ほど、みんな点が取れないからです。慈恵や慶應の問題は、解ける人でも半分〜6割で止まります。だからそこが合格ラインになる。逆に帝京のように標準的な問題が並ぶ大学は、8割を超えないと差がつきません。
慈恵の過去問で5割しか取れなくても、それは「届いていない」ではありません。逆に帝京で7割取れて安心するのは危険です。志望校の合格最低点を知らないまま自己採点すると、判断を完全に間違えます。
合格最低点は年によって動く|2025年度の急騰組
もう一つ注意したいのが、年度による変動です。主な大学の推移を並べます。
| 大学 | 2025 | 2024 | 2023 | 2022 | 2021 | 2020 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 帝京(2次) | 81.7% | 72.3% | 70.3% | 67.3% | 70.3% | 71.7% |
| 川崎医科(1次) | 73.9% | 63.9% | 58.9% | 59.6% | 65.7% | 72.3% |
| 福岡(1次) | 70.3% | 67.3% | 62.5% | 61.5% | 67.3% | 68.8% |
| 東邦(2次正規) | 75.1% | 71.0% | 65.3% | 64.5% | 71.5% | 67.3% |
| 慶應義塾(1次) | 56.0% | 63.8% | 63.0% | 61.6% | 50.2% | 60.6% |
| 愛知医科(2次) | 52.2% | 57.6% | 50.2% | 56.2% | 52.4% | 56.2% |
※東邦は2025年度から満点500点(2024年度以前は400点)。満点が変わった年は得点率の単純比較ができません
目を引くのは帝京の+9.4ポイント(72.3%→81.7%)と川崎医科の+10.0ポイント(63.9%→73.9%)。1年でこれだけ動きます。福岡も67.3%→70.3%と3ポイント上がりました。
逆に慶應義塾は63.8%→56.0%と7.8ポイント下がっています。過去1年分だけを見て目標を決めると、その年がたまたま易しかった(難しかった)だけ、ということが起こります。そこで目安になるのが、直近3年の平均に数ポイント上乗せした点数です。この考え方は後ほど詳しく書きます。
地域枠は一般より最大55点低い|近畿・関西医科・昭和医科
ここからが今回の追加分です。地域枠の合格最低点を、公表している大学について県別に載せました。多くの受験生が気にしながら、まとまった資料がほとんどない部分です。
結論から言うと、地域枠は一般選抜より合格最低点が低い年が多く、その差は最大で55点あります。

いちばん大きいのは近畿の和歌山県枠(2024年度)と関西医科の静岡県枠(2025年度)で、いずれも一般より55点低い水準でした。昭和医科の静岡県枠(2024年度)も51点低い。400点満点や500点満点で50点台の差ですから、これは合否をまるごと動かす大きさです。
| 大学・枠 | 年度 | 一般 | 地域枠 | 差 |
|---|---|---|---|---|
| 近畿・和歌山県枠 | 2024 | 250 | 195 | -55点 |
| 関西医科・静岡県枠 | 2025 | 305 | 250 | -55点 |
| 昭和医科・静岡県枠 | 2024 | 240 | 189 | -51点 |
| 帝京・千葉県枠 | 2024 | 217 | 175 | -42点 |
| 近畿・大阪府枠 | 2024 | 250 | 210 | -40点 |
| 帝京・千葉県枠 | 2023 | 211 | 228 | +17点 |
| 岩手医科・地域枠CD | 2025 | 279 | 291 | +12点 |
※プラスは「地域枠のほうが高かった」年。満点は大学ごとに異なります(帝京300点、近畿・昭和医科400点、関西医科500点、岩手医科の2次400点)
大学ごとの推移を見ていきます。まず昭和医科と関西医科です。

昭和医科は2024年度に一般Ⅰ期240点に対し静岡県枠189点で51点差。2025年度は差が縮まって12〜29点ですが、それでも地域枠のほうが低い状態が続いています。関西医科は2025年度に静岡県枠が一般前期より55点、大阪府枠が33点低い水準でした。
| 年度 | 一般Ⅰ期 | 新潟県枠 | 静岡県枠 | 茨城県枠 | 山梨県枠 | 一般との差 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2025 | 232 | 220 | 205 | 209 | 203 | −12〜−29点 |
| 2024 | 240 | 207 | 189 | 202 | — | −33〜−51点 |
| 2023 | 231 | 180 | 189 | 202 | — | −29〜−51点 |
| 2022 | 230 | 190 | 191 | 191 | — | −39〜−40点 |
| 関西医科(2025) | 一般前期 | 大阪府枠 | 静岡県枠 | 新潟県枠 |
|---|---|---|---|---|
| 2次正規合格最低点 | 305 | 272 | 250 | 278 |
| 一般との差 | — | −33点 | −55点 | −27点 |
※関西医科は2025年度から満点500点(2024年度以前は400点)
次に近畿と順天堂です。

近畿は毎年すべての県枠が一般を下回っており(2025年度の奈良県枠は非公表)、2024年度は和歌山県枠が195点(一般前期250点)。差は55点です。順天堂は都県ごとの地域枠を幅でまとめて公表しており、2025年度は278〜321点(一般Aは351点)でした。
| 年度 | 一般前期 | 静岡県枠 | 大阪府枠 | 奈良県枠 | 和歌山県枠 | 一般との差 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2025 | 251 | 221 | 241 | — | 221 | −10〜−30点 |
| 2024 | 250 | 217 | 210 | 224 | 195 | −26〜−55点 |
| 2023 | 213 | 197 | 198 | 198 | 191 | −15〜−22点 |
| 2022 | 214 | 198 | 194 | 191 | 202 | −12〜−23点 |
※近畿は1次合格最低点(満点400点)
| 順天堂 | 一般A | 一般B | 共テ併用 | 地域枠 |
|---|---|---|---|---|
| 2025 | 351 | 379 | 1026 | 278〜321 |
| 2024 | 338 | 373 | 1012.2 | 236〜305 |
| 2023 | 328 | 373 | 983.6 | 247〜288 |
※順天堂の地域枠は都県ごとに複数あるため、幅で公表されています(一般Aは満点500点)
帝京の地域枠は年で59点動く|岩手医科は一般より高い年も
ただし、「地域枠=必ず入りやすい」と考えるのは危険です。ここを見誤ると、出願の判断を間違えます。

帝京の千葉県枠を追いかけてください。2024年度は175点(一般217点)で42点低い。ところが2023年度は228点(一般211点)で、17点高い。同じ枠なのに、1年で59点も動いています。
| 年度 | 一般 | 福島県枠 | 千葉県枠 | 静岡県枠 | 茨城県枠 | 新潟県枠 | 群馬県枠 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2025 | 245 | 211 | 240 | 222 | 228 | 231 | 229 |
| 2024 | 217 | 185 | 175 | 216 | 196 | 197 | — |
| 2023 | 211 | 192 | 228 | 181 | 213 | — | — |
| 2022 | 202 | 201 | 206 | 200 | 204 | — | — |
理由は募集人員の少なさです。県ごとの募集が数名しかないため、その年にたまたま強い受験生が集まれば一気に跳ね上がる。資料にも「ギャンブル性が高い入試」と書いていますが、実際そのとおりの動き方をします。
もう一つ、はっきり逆転している大学もあります。

岩手医科の2025年度は、地域枠CDの2次正規が291点。一般の279点より12点高いという結果でした。1次では地域枠のほうが6点低いのに、2次正規で逆転しています。東邦は2022年度に千葉県枠230点・新潟県枠238点(一般258点)と20〜28点低い水準でしたが、2023年度以降は公表されていません。
| 大学 | 年度 | 一般 | 地域枠 | 差 |
|---|---|---|---|---|
| 東邦 | 2022 | 258 | 千葉県枠 230 | −28点 |
| 新潟県枠 238 | −20点 | |||
| 岩手医科 | 2025 | 1次 226 | 地域枠CD 1次 220 | −6点 |
| 2次正規 279 | 地域枠CD 2次正規 291 | +12点 |
まとめると、地域枠の見方はこうなります。近畿・関西医科・昭和医科のように毎年安定して低い大学は、狙う価値があります。一方で帝京のように振れ幅が大きい大学、岩手医科のように逆転する大学は、点差を当てにした出願をしないほうが安全です。
なお地域枠には、卒業後に指定地域で一定期間勤務する条件が付きます。合格最低点の低さだけで決めず、9年前後の勤務条件を受け入れられるかを必ず先に考えてください。
1次・2次・正規で意味が違う|数字を読むときの注意
合格最低点を比べるときに、いちばん間違えやすいのがここです。大学によって公表している「段階」が違います。
- 1次合格最低点(岩手医科・埼玉医科・川崎医科・福岡・順天堂・東京医科・近畿・金沢医科・昭和医科・日本・慶應義塾など)=学科試験を通過するライン。ここから面接・小論文の2次があります
- 2次(正規)合格最低点(東邦・大阪医科薬科・関西医科・兵庫医科・北里・東京慈恵会医科など)=最終的に正規合格した人の下限。学科+面接等の総合点です
- 平均点のみ公表(国際医療福祉)=正規合格者の「平均」なので、実際の最低点はこれより大幅に下になります
- 入学者ベース(東京女子医科)=合格者ではなく入学した人の数字です
つまり「A大学65%、B大学60%だからBのほうが入りやすい」という比較は成立しません。A大学が1次、B大学が2次正規なら、比べているものが違うからです。数字を見るときは、必ず段階までセットで確認してください。
なお久留米(2025年度から1次・2次とも非公開)・聖マリアンナ医科・東海の3校は合格最低点を公表していません。この3校は、過去の公表値や模試の判定から目安を立てるしかありません。
太宰府アカデミーの視点|合格最低点の正しい使い方
毎年この資料を配ると、生徒の顔つきが変わります。とくに慈恵や慶應を志望する生徒は、「半分でいいんですか」と必ず聞いてきます。数字を知る前と後では、過去問に向かう姿勢がまるで違う。ゴールが見えている人と、見えていない人の差です。
使い方は3つあります。
1つ目は、目標点の設定です。直近3年の合格最低点を平均して、そこに5ポイント足す。これがひとつの目安になります。年度による振れ(帝京の+9.4ポイントのような)を吸収するための上乗せで、この点数を過去問演習の合格ラインとして扱います。
2つ目は、科目配分の判断です。たとえば福岡(1次70.3%)を志望するなら、400点満点で281点。数学で失点しても英語と理科で取り返せる配点かどうか、そこまで踏み込んで考えられます。「全科目まんべんなく」ではなく、合格最低点から逆算した得点計画が立てられるのが、この数字の本当の価値です。
3つ目は、地域枠を含めた受験校選びです。今回まとめて分かったのは、地域枠の点差が大学によってまったく性格が違うということでした。近畿・関西医科・昭和医科は、載せた年はどれも地域枠のほうが低く(差は10〜55点)、点差を計算に入れて出願できます。逆に帝京は年で59点動き、岩手医科は一般より高い年がある。「地域枠だから入りやすい」ではなく、「この大学のこの枠は、過去4年どう動いたか」で判断してください。
最後に一つだけ。ここに載っているのは2025年度入試までの数字です。2026年度入試(2026年春実施)の結果は各大学が順次公表しており、当校でも集計を進めています。数字がそろい次第、このページを更新します。
合格最低点についてよくある質問
Q1. 合格最低点は何年分見ればいいですか?
A. 直近3年を平均して、5ポイント上乗せした点数を目標にしてください。1年だけ見ると、その年がたまたま易しかった可能性があります。帝京は2025年度に9.4ポイント、川崎医科は10.0ポイント上がりました。
Q2. 地域枠は本当に入りやすいのですか?
A. 大学によります。近畿は2024年度に和歌山県枠が一般より55点低く、関西医科の静岡県枠も55点低い水準でした。一方で帝京の千葉県枠は2023年度に一般より17点高く、岩手医科の2025年度も地域枠のほうが12点高い結果です。「地域枠=入りやすい」と一括りにはできません。
Q3. 慈恵は本当に5割で受かるのですか?
A. 2025年度の2次正規合格最低点は400点満点の188点=47.0%です。ただしこれは学科と面接等を合わせた総合点の下限で、そこに到達する受験生の層は私立最上位です。「5割で楽に受かる」という意味ではありません。
Q4. 非公開の大学はどうすればいいですか?
A. 久留米・聖マリアンナ医科・東海の3校は公表していません。過去に公表されていた年度の数字(資料に掲載しています)と、模試の判定を組み合わせて目安を立ててください。
まとめ|合格最低点の3つのポイント
- 得点率は47.0%〜81.7%まで34.7ポイントの開き。「何割で受かるか」は大学ごとにまったく違う
- 偏差値が高い大学ほど得点率は低い。慈恵47.0%・慶應56.0%に対し、帝京81.7%・川崎医科73.9%
- 地域枠は最大55点低い年がある一方、帝京は年で59点動き岩手医科は逆転する。枠ごとに過去4年の動きを見て判断する
過去問を解くときは、必ずこのページを開いて自己採点の横に置いてください。それだけで演習の質が変わります。2026年度入試の数字は、集計でき次第この記事に追記します。
国公立の合格最低点は別の記事にまとめました。共テ+2次の総合点で見ると、9割を超える大学は1つもありません。→ 国公立医学部の合格最低点は7〜8割|得点率一覧|2026年度入試
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本日の記事は以上です。
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◆筆者プロフィール
後藤 登(Goto Noboru)
仕事:総務・広報・完全個別指導コース担当
自己PR:高校・大学ボクシング部。釣りや登山が好き。新卒で当校に勤めて13年目。医学部受験の情報を調べて、ブログやInstagram、Twitterを更新しています。4年前から完全個別指導コースのコース担当。
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