こんにちは、福岡にある医学部予備校の生物科講師をしている篠原です。
前回のブログでは、生物という科目には、漢字が多いことをお話ししました。
皆さん、ご存じのように、漢字には同音異義語(発音が同じでも意味が異なる)が多くあります。
ですから、私の生物の授業では、生徒の皆さんには、必ず辞書を引いてもらい、漢字の意味や同音異義語などを確認するよう指導しています。
先日も、生物の授業で「メンデルの遺伝の法則」について学んでいたときのことです。
メンデルの遺伝の法則には「優性(ゆうせい)の法則」というのがあります。
よく受験生が混同しやすい「ゆうせい」に、「優性」と「優生」があります。
読み方は同じで、両方とも遺伝に関連する用語ですが、意味は全く異なります。
優性:対立形質をもつ両親の交配により、雑種第一代に現れる形質。
優生:良質の遺伝形質を保つようにすること。
『デジタル大辞泉』より引用
優生は「優生思想」と深い関係性がありますが、決して「優性思想」とは言いません。
ちなみに、「優生思想」とは「生まれてきてほしい人間の生命と、そうでないものとを区別し、生まれてきてほしくない人間の生命は人工的に生まれないようにしてもかまわないとする考え方のこと」です。(『Jinkawiki』より引用)
将来、医師になる皆さんには、「優性」の法則もしっかりと学んで欲しいですが、
「優生」「優生学」についても、自分なりの見解を持って欲しいと思います。
特に、今年に入って、障がいのある方に国が不妊治療を施したことがニュースになりました。
これはまさに「優生思想」から来るもので、今年の入試、特に小論文や面接で問われる可能性があります。
優生思想については、小論文の先生が指導して下さると思うのでこれ以上言及しませんが、受験生の皆さんには、日頃から辞書を引く習慣を身につけて欲しいと思います。
今、どの受験生も「電子辞書」を持っています。
一昔のように、紙の重たい辞書を持ち歩く必要はありません。
調べようと思ったら、すぐに調べられる時代です。
分からない言葉、意味があやふやな言葉があれば、その場で電子辞書を引き、語彙力を増やして、考え方や表現の幅を広げていって欲しいと願っています。
篠原
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