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医師国家試験の難易度はどのくらい?試験の勉強方法なども合わせて解説!

2023年03月07日 更新

こんにちは、福岡の医学部予備校で総務/広報を担当している後藤です。

医師を目指す上で、医学部受験と合わせて必ず突破しなければならないのが、医師国家試験です。
医師国家試験の合格率は、各大学によって異なり、受験生にとってはこの合格率が高い大学に入りたいと思うのは当然のことでしょう。
そこで今回は、医師国家試験の難易度や勉強方法などをご紹介します。

2022年度 医師国家試験 合格率 医学部医学科 卒業率 ランキング表 Part1

2022年度 医師国家試験 合格率 医学部医学科 卒業率 ランキング表 Part2

 

 

医師国家試験の対策はどうするの?

医師国家試験の試験内容は、臨床問題、一般問題、必修問題の3種類に分けられています。
そのうち必修試験は絶対基準、その他の2つは相対基準が設けられ合否が判断されています。
必修問題と一般問題がそれぞれ100問ずつ、臨床問題が200問出題され、問題量も多く分野も幅広く出題されるため、6年間で学んだことをしっかりと振り返って対策する必要があります。

一般的には、6年生になってから国家試験の勉強を始める方が多いでしょう。
6年生になった頃には臨床実習が終わり、国家試験の勉強に充てる期間を確保できます。
対策としては、過去問題集や試験内容に合わせて作られたテキストを使って勉強する方が多く、医学書を使って勉強するのは効率が悪いと言われています。

特に医学部生は忙しいので、上手に情報を収集して効率良く勉強を進める必要があるでしょう。
そのためには、事前に効果的な勉強方法と知識を身につけておくことが大切なのです。

晴れて国家試験に合格した後にはいくつか手続きを行う必要があります。
試験に受かったら、医籍登録という手続きを行います。
医籍とは、医師免許を取得した方の氏名や本籍を記した帳簿のことで、厚生労働省の下で管理されます。

この医籍登録は合格発表後に行い、初期研修が始まる4月1日までに手続きを終えておく必要があるので注意しましょう。
万が一、登録を終えていない場合は、医療行為を行えないので給与をもらえません。
申請書、健康診断書、戸籍抄本などの書類を用意して郵送するだけなので、早めに提出しましょう。

 

医師国家試験の合格率は大学ごとに異なる!

医師国家試験の合格率は、各大学によって異なります。
しかし、この合格率の高さは偏差値の高さに比例しているわけではありません。
では、なぜ医学部の偏差値と国家試験の合格率が変わるのか考えられる理由をご紹介します。

 

入試と国家試験で求められていることが違うから

医学部の偏差値と国家試験の合格率が比例しない理由の一つとして、求められる能力が違うことが挙げられます。
入試では、基本的に5教科7科目の「学力」が求められ、参考書や過去問を解き、バランス良く学力を身につける必要があります。

一方の国家試験は、社会や国語といった勉強は必要なく、医学に関する深い知識や暗記力が試されます。
もともと頭が良く難しい計算問題を解いていた人であっても、意外に暗記が苦手という方も少なくありません。
そのため、入試で高い点数を取った人であっても、国家試験対策ができなければ国家試験に合格できない可能性は十分あります。

 

学力の高さと熱量の高さが関係するから

医学部の偏差値は、受験者や合格者の学力によって決まりますが、国家試験の合格率は熱量の高さも重要になります。
偏差値が高い大学の学生であっても、必ずしも全員が医師を目指しているというわけではありません。
逆に中には受験を終えたことで燃え尽きてしまう方も一定数存在し、偏差値が高い大学の国家試験の合格率を下げる要因となっているのです。

 

大学によって国家試験対策の仕方が異なるから

国家試験は覚えることが多いため、独学で全ての範囲を対策するには限界があるでしょう。
そのため、単純に偏差値が高い大学ではなく、国家試験対策に力を入れている大学の方が結果的に国家試験の合格率が高い傾向にあります。さらに言えば、国公立より私立の方が国試対策は充実している傾向にあります。
例えば、医学部トップの偏差値で有名な東京大学は、学生自身で勉強させる方針があるため、具体的な対策はあまり行っていません。

 

第116回医師国家試験の結果は?難易度はどれくらい?

2022年3月16日に厚生労働省によって発表された第116回医師国家試験の合格状況によると、自治医科大学の合格率はなんと100%でした。
その他にも、筑波大学医学群等5校は、既卒者の合格率が100%という結果でした。

医師国家試験の全体の合格率は91.7%で、新卒者の合格率は95.0%でした。
国公立と私立のそれぞれの平均合格率は、国立が92.2%、公立が93.5%、私立が92.4%となり、この結果を見ると国公立か私立かでさほど差がないことが分かります。

学校別合格者状況を見てみると、自治医科大学が100%、それに次いで筑波大学医学群99.3%、横浜市立大学医学部98.7%、東京慈恵会医科大学97.4%、東京医科歯科大学97.3%などの大学が高い合格率になりました。

医師国家試験の難易度はもちろん高いものの、医学部の大学入試に合格し6年間しっかり勉強をしていれば、合格率は高めであると言えるでしょう。

参考:https://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/shikaku_shiken/

 

まとめ

今回は、医師国家試験の難易度や勉強方法などをご紹介しました。
医師になるためにはさまざまなハードルを乗り越える必要があり、医学部入試、大学に入学した後の試験はもちろん、最後の国家試験も非常に高いハードルと言えるでしょう。
これから医師を目指そうと思われている方は、ぜひ今回の内容を参考にしてみてください。

 


では、本日は以上です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

総務/広報 後藤 登

 

 

 


◆太宰府アカデミーの自己PR

当校は福岡にある全寮制の医学部受験予備校です。1年間、約30名の生徒たちが切磋琢磨し、医学部の合格を勝ち取ります。当校に入学される約3〜4割の生徒さんは、九州以外からご入学されます。「地元のしがらみに捉われたくない」「環境を変えたい」と、勉強に専念したい受験生たちが多く集まります。
おかげさまで創設から18年目となり、これまで医学科に404名以上の合格者を輩出しました。そんな卒業生たちが大学を卒業し、医師・歯科医師・薬剤師・獣医師となり、現在の日本の医療を支えてくれています。

◆筆者プロフィール

後藤 登(Goto Noboru)/仕事:総務と広報/自己PR:高校大学ボクシング部。新卒で当校に勤めて10年目。毎日医学部受験の情報を調べて、ブログやInstagramTwitterを更新しています。生徒たちのおかげで仕事はやりがいの塊です。医学部受験のご相談は下記にてお待ちしています。

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