こんにちは、福岡の医学部予備校で総務/広報を担当している後藤です。
医学部への道は険しい。
それは多くの高校生、浪人生、そして医学部志望者が感じる共通の課題です。
特に、精密で計画的な性格を持つ方々にとって、その道程は一層厳しいものとなります。
本記事では、そんな皆さんに向けて、医学部合格に必要な合計の勉強時間とその効率的な使い方、さらには重要な科目選定について解説します。
医学部合格のための合計の勉強時間の目安
高校生活を通じての時間配分
医学部合格には、一般的に「5,000時間以上」の勉強が必要とされています。
この数字は驚くべきものですが、高校生活を通じて計画的に時間を配分することで、この目標は決して遠くないものとなります。
高校三年間でこの時間を達成するためには、日々のスケジュール管理が不可欠です。
年次ごとの時間目安
具体的には、高1で週に20時間、高2で週に30時間、高3で週に40時間以上の勉強が目安です。
これは平均的な時間であり、より多くの時間を割く人も少なくありません。
この目安を超えることで、競争率の高い医学部でも確実に戦えるようになります。
浪人生の場合
浪人生になると、平日・休日問わず毎日12時間以上の勉強が一般的です。
このような猛者たちに負けないよう、現役生も最大限の努力を惜しまないようにしましょう。
浪人生の場合、時間は限られているため、その分集中力を高めて効率的に勉強する必要があります。
時間だけではない
ただし、時間だけを追求するのではなく、その時間をどう有効に使うかが重要です。
質の高い勉強を心掛け、目標に対して効率的にアプローチすることが求められます。
また、自分自身の学習スタイルを理解し、それに合わせて勉強方法を調整することも大切です。
学年別の勉強時間とその効率的な使い方とは?
1.高校1年生は週20時間勉強するのが大事
高校1年生は新しい環境に慣れるのに時間がかかることが多いです。
部活や友達作りにも時間がかかるため、勉強とのバランスを考える必要があります。
週に20時間以上の勉強時間を確保することが、この段階での理想です。
この20時間は、平日であれば毎日約3時間、休日は5〜7時間程度に分けて確保すると効率的です。
2.高校2年生は週30時間を目指す
高校2年生になると、学校生活にも慣れ、時間管理がしやすくなります。
週に30時間以上の勉強時間を確保することが、この学年での目標です。
平日は部活や学校行事で忙しいため、休日に8〜12時間の勉強時間を確保することが鍵です。
この習慣を早くから身につけることで、高校3年生での勉強負担を軽減できます。
3.高校3年生は週40時間の集中力を身につけましょう
高校3年生になると、受験が目前に迫り、週に40時間以上の勉強が必要になります。
平日でも4〜6時間、休日は12時間程度の勉強時間が理想です。
ただし、無理な計画は避け、体調管理にも気を付ける必要があります。
通学時間や休み時間など、細かい時間も有効に活用する工夫が求められます。
4.浪人生は時間の自由度が高いです
浪人生は、学校に行かないため、時間の自由度が高いです。
毎日10〜12時間の勉強が理想的ですが、効率的な学習法も同時に考慮する必要があります。
具体的な計画と自己分析を行い、弱点を克服することが重要です。
モチベーションも高く保つことで、次の受験に向けて最良の状態を作り出せます。
勉強時間を割くべき科目
・英語と数学は基本
医学部受験において、英語と数学は避けて通れない科目です。
これらの科目で得られる点数は、合格に大きく影響します。
特に高1、高2の時期に基礎を固めることで、高3での競争に備えましょう。
基礎がしっかりしていれば、高3でのプレッシャーも少なく、より高度な問題に挑む余裕が生まれます。
・理科科目の選定
物理、生物、化学の中から2科目を選ぶ大学が多いです。
一般的には化学と物理、または化学と生物が選ばれます。
化学は他の科目との連携も多く、効率的な勉強が可能です。
また、どの科目を選ぶかによって、受験戦略も大きく変わるため、早い段階での選定が必要です。
・過去問の活用
高3になったら、志望校の過去問に取り組むことが有用です。
特に夏休みはその良い機会です。
過去問を解くことで、自分の弱点が明確になり、それを克服する方向性が見えてきます。
過去問はただ解くだけでなく、解説もしっかりと読み、理解を深めることが重要です。
・共通テストも軽視しない
共通テストは、特に国公立大学医学部志望者にとっては配点が低いため、軽視されがちです。
しかし、その問題は基礎力の確認にもなるため、早めの対策が必要です。
共通テストの問題は基礎から応用まで幅広く、その解決能力が医学部受験にも生かされます。
まとめ
医学部に合格するためには、ただ勉強するだけではなく、その時間と効率をしっかりと管理する必要があります。
5,000時間以上の勉強と、英語・数学・理科科目に焦点を当てた科目選定が必要です。
高校1年生は基礎固め、高校2年生は目標設定と集中力、高校3年生は効率的な学習、そして浪人生は集中と効率の両立が求められます。
ただし、時間をかけるだけでなく、その時間を如何に効率よく使うかがカギとなります。
この記事が、医学部合格を目指す皆さんの一助となれば幸いです。
では、本日の記事は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
総務/広報 後藤 登
◆太宰府アカデミーの自己PR
当校は福岡県にある日本で唯一の全寮制医学部受験予備校です。1年間、同じ志を持つ約30名の生徒たちが切磋琢磨し、医学部合格を目指します。今年度の生徒さんは全国17の都道府県から、はるばる「太宰府」に集まりました。(2023年度生徒出身県内訳:北海道、茨城×2、栃木、石川、長野、静岡、京都、愛知×3、高知、広島、大分×4、佐賀×2、熊本、長崎×4、鹿児島×2、沖縄、福岡×多数)当校在籍生の約80%以上は福岡県外の方です。
「地元のしがらみに捉われたくない」「環境を変えたい」と、勉強に専念したい受験生たちが多く集まります。
おかげさまで創設から19年目となり、これまで医学科に424名以上の合格者を輩出しました。そんな卒業生たちが大学を卒業し、医師・歯科医師・薬剤師・獣医師となり、現在の日本の医療を支えてくれています。
◆筆者プロフィール
後藤 登(Goto Noboru)/仕事:総務と広報/自己PR:高校・大学ボクシング部。釣りや登山が好き。新卒で当校に勤めて11年目。医学部受験の情報を調べて、ブログやInstagram、Twitterを更新しています。医学部受験のご相談は下記にてお待ちしています。
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