こんにちは、太宰府アカデミーで総務・広報/完全個別指導コースを担当している後藤です。
本日のブログは、「9月に書けばいいか」と一度カレンダーの先へ送ったのに、資料を作り直していて青くなり、慌てて書き始めた話です。
2027年度入試の年内入試——学校推薦型選抜と総合型選抜は、もう始まっています。いちばん早い出願受付が始まったのは2026年8月10日(月)、獨協医科大学の総合型選抜(募集人員3名以内)です。締切は8月25日(火)で、この記事を公開している8月15日から数えると、残りは10日です。
私立医学部31校のうち、年内入試を実施しないのは4校だけ。残りの大学で、公募制のものだけでも26通りの入試が動きます。ところが「推薦」と聞いた瞬間に、自分には関係ないと判断してしまう受験生が本当に多いんです。
− 推薦って、評定4.0くらい無いと出せないんでしょ?
− 浪人したら、もう推薦は関係ないよね?
− どうせ専願だから、行きたい大学が別にあるなら出せないよね?
この3つ、全部が全部そうではありません。31校の日程を出願開始が早い順に並べ直しながら、1つずつ確認していきます。
この記事の目次
結論|年内入試は8月10日に始まり、11月17日でほぼ終わる
先に答えを書きます。2027年度の私立医学部の年内入試は、次の5点を押さえれば全体像がつかめます。
- 最初の出願は8月10日に始まり、締切は8月25日(獨協医科大学・総合型選抜/3名以内)。ただしこの枠は4年制以上の大学の卒業(見込み)者、または大学2年次までの課程を修了した在籍者が対象で、2027年4月1日現在で25歳以下、研究機関での研究経験があることが条件です。高校生や一般の浪人生は出願できません。
- 高校生にとっての最速は9月1日ごろ、東海大学の総合型選抜「希望の星育成」。2026年度は9月1日〜16日・10名の募集でした。2027年度の日程は8月上旬の確認時点では未公表です。出願開始が9月1日ごろなら、要項が出るのはこの8月中です。志望するなら東海大学の入試情報ページを直接見に行ってください。
- 出願の山は11月1日〜17日。26入試のうち14件、半分以上がこの2週間に集中します。
- 年内入試を実施しないのは4校。慶應義塾・東京慈恵会医科・日本医科・杏林です。
- いちばん遅い締切は2027年1月15日(大阪医科薬科大学の総合型選抜「至誠仁術」・共通テスト利用・併願可)。
ここから先は、この5点の根拠になる一覧を全部出します。
2027年度 私立医学部の年内入試カレンダー|出願が早い順に26入試
まず全体像です。公募制の年内入試26件を、出願開始が早い順に並べました。指定校制・系列校・附属校の枠は、対象校に通知される性質のものなので外しています。

| 出願開始 | 大学・方式 | 締切 | 試験日(発表) | 募集人員 | 確認度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 8/10 | 獨協医科 総合型 | 8/25 | 9/5(発表9/30) | 3名以内 | ◎ |
| 9/1 | 東海 総合型「希望の星育成」 | 9/16 | 書類→2次10月下旬 | 10名 | △ |
| 9/14 | 東北医科薬科 総合型(東北地域定着枠) | 10/2 | 書類→2次10/24・25 | 20名 | ◎ |
| 9/16 | 東京女子医科 総合型(新設) | 9/30 | 1次10/18・2次10/31 | 約19+約1名 | △ |
| 9/28 | 帝京 総合型(エントリー) | 10/7 | 1次10/17・2次=共通テスト | 10名 | △ |
| 10/1 | 兵庫医科 推薦/総合型(一斉) | 10/15 | 1次11/15 | 推薦約23ほか | △ |
| 10/1 | 産業医科 総合型 | 10/16 | 11/21→共通テスト | 約10名 | △ |
| 10/1 | 藤田医科 総合型「ふじた未来入試」 | 10/30 | 1次11/8・2次11/22 | 12名 | △ |
| 10/14 | 自治医科 年内入試(実施県限定・新規) | 10/20 | 11/18(発表12/1) | 県ごと1〜2名 | △ |
| 10/19 | 川崎医科 総合型(中国四国枠ほか) | 10/30 | 1次11/7・2次11/14 | 約25名 | △ |
| 11/1 | 久留米 推薦(公募)A日程ほか | 11/5 | 11/14(発表12/1) | 約8名ほか | ◎ |
| 11/1 | 大阪医科薬科 推薦(公募) | 11/7 | 11/21(発表12/1) | 10名 | △ |
| 11/1 | 産業医科 学校推薦型 | 11/7 | 12/2(発表12/11) | 約25名 | △ |
| 11/1 | 福岡 推薦(A方式・地域枠) | 11/10 | 11/29(発表12/9) | 50名 | △ |
| 11/1 | 近畿 推薦(一般公募) | 11/13 | 1次11/22・2次12/6 | 30名 | △ |
| 11/1 | 愛知医科 推薦(公募) | 11/13 | 11/28(発表12/10) | 約20名 | ◎ |
| 11/2 | 聖マリアンナ医科 推薦(一般公募) | 11/5 | 11/14(予定) | 約20名 | ◎ |
| 11/2 | 獨協医科 推薦(公募・指定校・県地域枠) | 11/9 | 11/14(発表12/1) | 公募10名ほか | ◎ |
| 11/2 | 岩手医科 推薦(公募・地域枠) | 11/11 | 11/21(発表12/2) | 公募12名程度ほか | ◎ |
| 11/2 | 東邦 総合入試ほか | 11/11 | 1次11/20・2次12/5 | 約10名 | ◎ |
| 11/2 | 東京女子医科 推薦(一般) | 11/12 | 11/21・22(発表12/4) | 約40名 | △ |
| 11/2 | 東京医科 推薦(公募・全国ブロック別) | 11/13 | 11/28(発表12/3) | 20名以内ほか | ◎ |
| 11/5 | 埼玉医科 推薦(指定校・公募・県地域枠) | 11/12 | 11/22(発表12/1) | 地域枠19名ほか | ◎ |
| 11/17 | 日本 推薦(公募ほか) | 11/27 | 12/12(発表12/23) | 公募10名 | △ |
| 12/9 | 大阪医科薬科 総合型「至誠仁術」 | 2027/1/15 | 共通テスト+2次 | 5名 | △ |
| 12/14 | 帝京 総合型 2次出願 | 12/21 | 共通テスト | — | △ |
この表で最初に見てほしいのは、右端の確認度です。◎を付けた10校は大学の公式サイトで日程まで確認できたもの、△は公式がまだ出しておらず、各社の集計や前年度の実績から並べたものです。私立医学部の学生募集要項は例年8月から11月にかけて順に公表されるので、8月中旬の時点では△のほうが多くなります。出願の前には、必ず志望校の募集要項そのもので取り直してください。
もうひとつ。1行目の獨協医科大学の総合型選抜は、日付だけを見ると「最速の締切」ですが、中身は大学生・大学卒業者向けの枠です。ここを読み飛ばして「8月10日を過ぎてしまった」と焦る必要はありません。高校生と一般の浪人生にとっての実質的なスタートは、9月です。
出願の半分以上は11月の2週間に集中している
26件の出願開始を月ごとに数え直すと、年内入試という制度の形がはっきり見えます。

| 出願開始の月 | 件数 | 主な大学 |
|---|---|---|
| 2026年8月 | 1件 | 獨協医科(総合型) |
| 2026年9月 | 4件 | 東海・東北医科薬科・東京女子医科・帝京 |
| 2026年10月 | 5件 | 兵庫医科・産業医科・藤田医科・自治医科・川崎医科 |
| 2026年11月 | 14件 | 久留米・福岡・近畿・愛知医科・聖マリアンナ医科・獨協医科・岩手医科・東邦・東京女子医科・東京医科・埼玉医科・大阪医科薬科・産業医科・日本 |
| 2026年12月 | 2件 | 大阪医科薬科(総合型)・帝京(総合型2次) |
8月は1件、9月は4件、10月は5件。ところが11月に入った途端、14件が一気に動き出します。しかもその14件は11月1日〜17日に収まっていて、大半は11月1日または11月2日が出願開始です。
ここから逆算すると、準備の締切は出願日より1か月前です。学校推薦型選抜には調査書と推薦書が要ります。推薦書は高校の先生が書くもので、こちらの都合だけでは進みません。11月1日に出すなら、9月末から10月初旬には担任の先生に相談を始めておく必要があります。年内入試で間に合わなくなるのは、たいてい試験の準備ではなく書類のほうです。
年内入試を実施しないのは4校|慶應義塾・東京慈恵会医科・日本医科・杏林
順番が前後しますが、先に「そもそも受けられない大学」を確定させておくほうが、志望校選びが速くなります。
| 大学 | 年内入試 | 受験できる方式 |
|---|---|---|
| 慶應義塾 | 実施なし | 一般選抜のみ |
| 東京慈恵会医科 | 実施なし | 一般選抜のみ |
| 日本医科 | 実施なし | 一般選抜・共通テスト利用 |
| 杏林 | 実施なし | 一般選抜・共通テスト利用 |
| (参考)順天堂 | 年内はなし | 国際臨床医・研究医選抜(共通テスト利用)を2027年2月に実施 |
私立医学部31校のうち、年内に受けられる入試が1つも無いのはこの4校です。順天堂大学も年内の公募推薦は行わず、共通テストを使う国際臨床医・研究医選抜が2027年2月にあるのみなので、実質的には「年内に受けられない大学」に近い扱いになります。
逆に言えば、残る26校では何かしらの年内入試が動いているということです。「うちの子は推薦に縁がない」と決める前に、志望校がこの4校に入っているかどうかだけは確認しておいて損はありません。
2027年度の変更点|東京女子医科が総合型を新設し、6大学が枠を広げた
2027年度は、年内入試が広がる方向に動いた年です。前年度と同じつもりで見ていると取りこぼします。
| 大学 | 2027年度の変更 | 内容 |
|---|---|---|
| 東京女子医科 | 総合型選抜を新設 | 一般枠 約19名+外国医療人人材育成促進事業枠 約1名(試験は10月)。学校推薦型は約38名→約40名。2028年度から指定校推薦と共通テストを導入予定 |
| 岩手医科 | 総合型を拡大 | 地域医療医師育成特別枠を8名程度→15名以内へ |
| 東京医科 | 全国ブロック別推薦を拡大 | 12名以内(各ブロック2名以内)へ。既卒も出願できる |
| 近畿 | 推薦を増員 | 25名→30名 |
| 大阪医科薬科 | 地域指定校推薦を新設 | 従来の公募制推薦・総合型「至誠仁術」に加えて |
| 自治医科 | 年内入試を一部県で開始 | 栃木2・富山1・山梨2・山口2・佐賀2 |
| 国際医療福祉 | 総合型(専願制)を新設予告 | 募集人員・日程は未公表。オープンキャンパスまたは説明会の参加証が出願要件 |
| 東海 | 「展学のすすめ」の募集終了 | 2027年度入試をもって募集を終了(大学公式サイトに明記) |
| 久留米 | 共通テスト利用選抜を導入予告 | A日程・B日程を新設(2027年度) |
いちばん大きいのは東京女子医科大学です。総合型選抜を新設し、一般枠で約19名、外国医療人人材育成促進事業枠で約1名を募集します。学校推薦型も約38名から約40名へ増えました。同大学は2028年度から指定校推薦と共通テストの導入も予告しているので、入試の形が2年続けて変わることになります。
岩手医科大学は総合型を8名程度から15名以内へ、近畿大学は推薦を25名から30名へ、東京医科大学は全国ブロック別推薦を12名以内へ拡大しました。自治医科大学は栃木・富山・山梨・山口・佐賀の5県で年内入試を始めます。枠が増えるということは、一般選抜に回る枠が減るということでもあります。年内入試を使わない受験生にとっても、無関係な話ではありません。
評定が足りなくても出せる年内入試は6つある
冒頭の「− 推薦って評定4.0くらい無いと出せないんでしょ?」に答えます。評定の基準を設けていない年内入試が、2027年度は6つあります。

| 大学・方式 | 募集人員 | 評定 | 現浪 | 専願/併願 | 試験日 |
|---|---|---|---|---|---|
| 近畿 推薦(一般公募) | 30名 | 基準なし | 1浪可 | 併願可 | 1次11/22・2次12/6 |
| 川崎医科 総合型(中国四国枠ほか) | 約25名 | 基準なし | 22歳以下 | 専願 | 1次11/7・2次11/14 |
| 帝京 総合型 | 10名 | 基準なし | 1浪可 | 併願可 | 1次10/17・2次=共通テスト |
| 東海 総合型「希望の星育成」 | 10名 | 基準なし | 現役のみ | 併願可 | 書類→2次10月下旬 |
| 久留米 推薦(公募)A日程 | 約8名 | 基準なし | 1浪可 | 専願(学内の特別枠とは併願可) | 11/14 |
| 兵庫医科 総合型(一般枠) | 約5名 | 基準なし | 1浪可 | 推薦と併願可 | 1次11/15 |
注目してほしいのは久留米大学です。学校推薦型選抜(公募)A日程は、募集要項に「学習成績の状況を出願資格としない」と書かれています。評定という言葉が出てこないのです。しかも2026年3月卒業者も出願できるので1浪まで対象、久留米大学特別枠・福岡県特別枠との併願も可能(合格はいずれか1つ)。出願は11月1日〜5日、試験は11月14日、発表は12月1日です。
近畿大学の推薦(一般公募)は30名と枠が大きく、評定基準がなく、しかも併願できます。川崎医科大学の総合型は約25名で評定基準がなく、22歳以下まで出願できます。評定が3.5しかないから推薦は無理、という思い込みだけで年内入試を丸ごと捨てるのは、もったいない選択です。
浪人・既卒でも出願できる年内入試|「現役だけ」は誤解
次は「− 浪人したら、もう推薦は関係ないよね?」です。データで見ると、これも正確ではありません。

| 大学・方式 | 出願できる範囲 | 評定 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 東京医科 全国ブロック別推薦 | 既卒可(年齢上限の記載なし) | 4.0 | 12名以内・各ブロック2名以内。2027年度に拡大 |
| 産業医科 総合型 | 既卒可 | — | 約10名・単願。2次は共通テストで最終発表は2027年2月 |
| 東北医科薬科 総合型(東北地域定着枠) | 既卒可 | 3.8 | 20名・専願。宮城以外の東北5県の修学資金への応募が必須 |
| 大阪医科薬科 総合型「至誠仁術」 | 既卒可 | — | 5名・併願可。共通テスト利用、英語資格が出願要件 |
| 金沢医科 総合型AO | 25歳以下(6浪相当) | — | 専願。2027年度の日程は未公表 |
| 川崎医科 総合型 | 22歳以下(4浪相当) | 基準なし | 約25名・専願。2次に集団討論を新設 |
| 獨協医科 総合型 | 大学卒業(見込み)・2年次修了者で25歳以下 | — | 3名以内。研究機関での研究経験が出願要件 |
年齢や卒業年に上限を設けていない枠が4つあります。東京医科大学の全国ブロック別推薦、産業医科大学の総合型、東北医科薬科大学の総合型、大阪医科薬科大学の総合型「至誠仁術」です。金沢医科大学の総合型AOは25歳以下(6浪相当)、川崎医科大学の総合型は22歳以下(4浪相当)まで出願できます。
多くの推薦が1浪までで線を引いているのは事実です。ただ、「年内入試=現役生のもの」という一般論は、少なくともこの7つの枠には当てはまりません。年齢を理由に最初から見ないでいると、受験機会を1回、自分で減らすことになります。再受験の年齢そのものについては、別の記事でデータをまとめています。
試験日が重なる11月の5日間と、併願できる6つの入試
最後は「− どうせ専願だから出せないよね?」です。ここは2つに分けて考えます。まず物理的な話、試験日の重なりから。

| 試験日 | 校数 | 実施する大学・方式 |
|---|---|---|
| 11/14(土) | 4校 | 獨協医科(推薦1次)・聖マリアンナ医科(推薦)・昭和医科(推薦)・久留米(推薦A日程) |
| 11/21(土) | 5校 | 岩手医科(推薦)・帝京(推薦)・大阪医科薬科(推薦)・産業医科(総合型)・東京女子医科(推薦) |
| 11/22(日) | 2校 | 埼玉医科(推薦)・近畿(推薦1次) |
| 11/28(土) | 3校 | 東京医科(推薦)・愛知医科(推薦)・関西医科(推薦1次) |
| 11/29(日) | 1校 | 福岡(推薦) |
11月21日は5校、11月14日は4校が同じ日に試験を行います。当然ながら、同じ日に2校は受けられません。年内入試の設計とは、実質的に「11月14日と11月21日に、どの大学を置くか」を決める作業だということです。九州から受ける場合、11月14日の久留米(福岡県久留米市)と聖マリアンナ医科(神奈川県川崎市)は、移動時間を考えると事実上どちらか一方になります。
次に専願・併願の話です。年内入試は専願が原則ですが、併願できる枠が6つあります。
| 大学・方式 | 併願の条件 |
|---|---|
| 帝京 総合型 | 1浪可・評定基準なし・併願可(2次は共通テスト) |
| 東海 総合型「希望の星育成」 | 現役のみ・評定基準なし・併願可 |
| 近畿 推薦(一般公募) | 1浪可・評定基準なし・併願可 |
| 関西医科 推薦(一般枠) | 1浪可・評定3.5・併願可 |
| 大阪医科薬科 総合型「至誠仁術」 | 既卒可・併願可(共通テスト利用・英語資格が出願要件) |
| 兵庫医科 総合型(一般枠) | 1浪可・評定基準なし・推薦と併願可 |
帝京・東海・近畿・関西医科・大阪医科薬科・兵庫医科の6つは、合格しても入学を強制されません。第一志望が別にあっても出願できるということです。特に大阪医科薬科の「至誠仁術」は出願が12月9日〜2027年1月15日で、共通テストの後にも判断できます。
太宰府アカデミーの視点|このカレンダーをどう使うか
日程表を配ると、多くの受験生は「締切がいつか」を見ます。でも、この表で本当に見てほしいのは別のところです。判断の材料として3つ挙げます。
1つめ。締切ではなく「準備を始める日」で読む。学校推薦型選抜には調査書と推薦書が必要で、書くのは高校の先生です。志望理由書も、書き直しの時間を入れると2週間はかかります。11月1日出願なら、動き出しは9月末から10月初旬。この記事のカレンダーは、そこから1か月引いた日付を自分の手帳に書き写して、はじめて使える形になります。
2つめ。専願かどうかを、一般選抜の日程と必ず並べて確認する。専願の推薦に合格すると、その時点で受験は終わります。それが望ましい結末かどうかは人によって違います。1月・2月にどの大学を受けるつもりだったのかを先に紙に書いてから、専願の枠に出すかを決めてください。一般選抜の日程は別の記事にまとめてあるので、2枚を並べて見るのがおすすめです。
3つめ。「出願できる」と「受かりやすい」は別の話です。評定基準がない、既卒でも出せる、という条件は、あくまで入口が開いているという意味にすぎません。募集人員が3名から10名という枠では、その年の出願状況で難易度が大きく動きます。小論文・面接・基礎学力試験の形式も大学ごとにかなり違うので、出願を決めたら過去の出題形式を必ず確認してください。獨協医科の公募推薦がMMI形式の面接、川崎医科の総合型2次に集団討論が新設されたように、形式そのものが変わることもあります。
そしてもう1点、この記事の性質として正直に書いておきます。上の表で△を付けた日程は、大学公式がまだ公表していないものです。9月から11月にかけて要項が出そろうと、日付が動くものが必ず出てきます。この記事は「いつ何を確認しにいくか」の地図として使い、最終的な数字は募集要項で取り直してください。こちらも要項の公表に合わせて更新していきます。
まとめ|年内入試で押さえる5点
- 2027年度の年内入試は2026年8月10日〜8月25日の獨協医科大学(総合型・3名以内)で、すでに始まっている。ただし対象は大学卒業(見込み)者・2年次修了者で25歳以下
- 高校生・一般の浪人生の最速は9月1日ごろの東海大学「希望の星育成」(2026年度は9月1日〜16日・10名)
- 公募制26入試のうち14件が11月1日〜17日に出願を受け付ける。準備は1か月前の9月末〜10月初旬から
- 評定基準がないのは近畿・川崎医科・帝京・東海・久留米・兵庫医科の6入試。久留米は「学習成績の状況を出願資格としない」と明記
- 年内入試を実施しないのは慶應義塾・東京慈恵会医科・日本医科・杏林の4校。併願できるのは帝京・東海・近畿・関西医科・大阪医科薬科・兵庫医科の6入試
今日やることは1つだけです。志望校がこのカレンダーのどこに載っているかを確認し、出願日の1か月前の日付に印を付ける。それだけで、11月に慌てる確率がかなり下がります。
この記事を8月に書いたのは、9月に書いたのでは遅い人がいるからです。11月1日出願の大学を狙うなら、高校の先生に話を切り出すのは9月末。9月に「年内入試という手がありますよ」と紹介したのでは、考える時間がほとんど残りません。評定が足りないから、浪人しているから、専願だから——そう言って年内入試を見ないまま一般選抜に進む受験生を、毎年見ています。少なくとも「自分の志望校にどんな枠があるか」を知ったうえで選んでほしくて、この一覧を作りました。
推薦・総合型の締切だけでなく、共通テストの出願から私立一次・国公立2次・繰上げまで、1年の流れをまとめて見たい方は医学部受験の年間スケジュール2027をどうぞ。この記事の31校の締切も、そちらの年間表に組み込んでいます。
国公立の年内入試で「浪人でも出せるのはどこか」は国公立医学部の推薦・総合型で2浪以上が出せる9方式|2027年度入試にまとめました。出願資格を大学の要項の原文から数え直しています。
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- 医学部の地域枠は入りやすい?一般枠との合格最低点の差と、卒業後9年の義務
本日の記事は以上です。
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【校風】アットホームな大家族予備校
◆筆者プロフィール
後藤 登(Goto Noboru)
仕事:総務・広報・完全個別指導コース担当
自己PR:高校・大学ボクシング部。釣りや登山が好き。新卒で当校に勤めて13年目。医学部受験の情報を調べて、ブログやInstagram、Twitterを更新しています。4年前から完全個別指導コースのコース担当。
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