こんにちは、福岡の医学部予備校で総務/広報を担当している後藤です。
医学部を志望する学生やその保護者は、学費の高さに目を向けがちですが、それだけでは十分な予算計画は立てられません。
学費以外にもさまざまな費用が発生するため、その詳細や具体的な金額を知り将来の予算計画の参考にする必要があります。
そこで今回は、学費と学費以外の費用についてや医学部の大学生活についてご紹介します。
医学部の6年間の大学生活はどのように過ごすの?
・座学期間(1~4年生)
医学部に入学すると、全学部共通の教養科目と専門科目の受講が始まります。
学年が上がるにつれ専門科目に重点が置かれ、基礎医学、臨床医学、解剖実習などを経て、実臨床の場に出ます。
この期間は、学生たちにとって学問の基礎を固める重要な時期であり、部活動やアルバイト、趣味の時間を両立していかなければなりません。
忙しい生活になりますが、大学生らしい充実した大学生活を送れます。
・実習期間(5~6年生)
座学が終了すると全国医学部共通の試験が課され、突破すると実習参加が許可されます。
約2年の実習期間中、平日は担当医について患者さんの診察や手術、処置を学びます。
この実習期間は、実際の医療現場での経験を積む貴重な時間であり、土日や平日夜の時間の使い方が学生たちの成長に大きく影響するのです。
国立・私立の医学部の学費はいくら必要?
国公立大学の医学部の学費は平均で約350万円、私立大学の場合は約3300万円にもなります。
私立大学の中でも学費の差はあり、約2000万円以上が一般的です。
これらの金額差は、学生やその家族にとって大きな負担となり得るため、事前の情報収集と計画が不可欠です。
なお、成績優秀者に対して学費を免除したり、奨学金制度を設けたりしている大学も多いです。
例えば、自治医科大学は学費貸与給付制度が、東北医科薬科大学は卒業後に10年間指定の病院で勤務することを条件に修学金を受けられる制度などがあります。
これらの制度を利用することで学費の負担を軽減し、より多くの学生が医学部に進学する道が開かれるでしょう。
大学ごとにさまざまな制度があるため、目標としている大学にどのような奨学金制度があるのか調べてみることをおすすめします。
さらに、医師不足が問題となっている地方の国公立大学では、地元の学生限定で推薦入試や奨学金制度を設けている場合もあります。
これにより、地方の学生にとっても医学部進学のチャンスが広がり、地域医療の充実にも寄与することが期待されています。
学費以外の費用には何がかかるのか?
入学金
国公立大学の医学部では、平均で約28万円の入学金が必要となりますが、これは私立大学と比較すると格段に低い金額です。
一方、私立大学の医学部では、100万円~200万円と、国公立大学の数倍の入学金が必要となります。
その理由は私立大学が国公立大学に比べて、教育設備や教職員の人件費などのコストが高いためです。
また、地元の学生を優先的に受け入れるための措置として、一部の大学では県外からの入学者と県内の入学者で入学金が異なる場合があります。
入学金は一度しか支払わない費用ですが、これらの費用も予算計画において重要なポイントです。
入学前にしっかりと確認し、計画的に準備しておく必要があります。
施設充実費
医学部の学生は一般の学部生とは異なり、解剖実習や病理実習、組織実習など、専門的な実習を多く行います。
これらの実習を行うためには、専門的な施設や設備が必要となります。
施設充実費はこれらの施設や設備を維持し、最新のものに更新するために必要な費用です。
これにより、学生たちは最先端の設備を使用し、質の高い教育を受けられます。
施設充実費は、学生一人一人の学びの質を向上させるための重要な投資であり、これによって、将来的に優れた医師が育成されることが期待されます。
実習に関わる費用
医学部の学生は、実習の際に白衣や聴診器、実習用教材、ペンライトなど、さまざまな用具を必要とします。
実習を円滑に進め、患者さんに対して適切な診察や治療を行うために不可欠な用具です。
また、実習先の医療機関での感染症対策として、予防接種や保険加入も必要となります。
これらの費用は、2万円~3万円程度かかり、学生自身が負担することが一般的です。
国家試験対策
医学部を卒業し医師として活動するためには、医師国家試験の合格が必要です。
国家試験を受験するためには1万5300円の受験手数料が必要ですが、これだけではありません。
多くの学生は参考書や問題集、模試の受験など、さまざまな対策を行います。
これらの対策には、3万円~10万円程度の費用がかかります。
まとめ
医学部の大学生活は他学部と比べて、多忙になりやすい傾向にあります。
しかし、その分医学の知識や経験を得られ、魅力も大きいです。
また、医学部においては学費以外にもさまざまな費用が発生します。
これらの費用を把握し適切な予算計画を立てることで、将来の医学部生活をより安心して送れるのです。
費用に不安がある方は、各大学の奨学金制度や地方の国公立大学の取り組みについて調べ、学費の負担を軽減する方法を探してみましょう。
では、本日の記事は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
総務/広報 後藤 登
◆太宰府アカデミーの自己PR
当校は福岡県にある日本で唯一の全寮制医学部受験予備校です。1年間、同じ志を持つ約30名の生徒たちが切磋琢磨し、医学部合格を目指します。今年度の生徒さんは全国17の都道府県から、はるばる「太宰府」に集まりました。(2023年度生徒出身県内訳:北海道、茨城×2、栃木、石川、長野、静岡、京都、愛知×3、高知、広島、大分×4、佐賀×2、熊本、長崎×4、鹿児島×2、沖縄、福岡×多数)当校在籍生の約80%以上は福岡県外の方です。「地元のしがらみに捉われたくない」「環境を変えたい」と、勉強に専念したい受験生たちが多く集まります。
おかげさまで創設から19年目となり、これまで医学科に424名以上の合格者を輩出しました。そんな卒業生たちが大学を卒業し、医師・歯科医師・薬剤師・獣医師となり、現在の日本の医療を支えてくれています。
◆筆者プロフィール
後藤 登(Goto Noboru)/仕事:総務と広報/自己PR:高校・大学ボクシング部。釣りや登山が好き。新卒で当校に勤めて11年目。医学部受験の情報を調べて、ブログやInstagram、Twitterを更新しています。医学部受験のご相談は下記にてお待ちしています。
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