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シンクロニシティ

2019年01月24日 更新

 センター試験が終わり、私立医大の入試が本格的に始まりました。
 受験生の皆さんは、今まで勉強したことが本番の入試で十分に発揮できるよう、まずは体調を整えて頑張って下さい。

 ところで、皆さんは「シンクロニシティ(英語:synchronicity)」という言葉をご存じですか?
 シンクロニシティとは、ユングが提唱した概念で「意味のある偶然の一致」を指し、日本語では「共時性」 「同時性」 「同時発生」と訳されています。
 例えば、虫の知らせのようなもので因果関係がない2つの事象が、類似性と近接性を持つことなどが挙げられます。

 ユングはこれを「非因果的連関の原理」と呼びました。(デジタル大辞林より引用)

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 実際の入試でも、この「シンクロニシティ」という現象が起こります。
 過去問研究をしているとよく分かるのですが、例えば、同じ年にA大学で出題された問題が、B大学でも似た問題として出題されるということが、特に私立医大の入試ではよくあります。

 

 では、私立医大の入試では、なぜ「シンクロニシティ」が起きやすいのでしょうか。
 その理由を一言で言うならば「医学部の入試だから」と言えます。

 

 当たり前のことですが、医学部入学後、ひたすら勉強することは「人体」についてです。
 生物で言えば、植物より動物動物の中でも人体関連恒常性免疫遺伝子などの知識が絶対必要になってきます。

 化学の場合でも、必ずお薬についても学ぶので、無機化学よりも有機化学の出題が多くなります。
 もちろん、他の分野も出題されますが、医学部入試の場合、入学後に学ぶ人体関連の出題が必然的に多くなり、結果として、実際の入試でも複数の大学で「シンクロニシティ」が起こります。

 

 それでは、この「シンクロニシティ」が起こる前提で、どのような受験対策を取ればいいのでしょうか。

 

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1.1校目の入試が終わったら、すぐに出題された分野をメモに残す

 ほとんどの大学が、問題用紙も回収しますので、1つの科目の試験が終わったら、記憶のある内にどの分野が出題されたかメモに書いておくことです。
 これが2校目の入試への対策になります。

 

2.1校目の試験が終わったら、メモを参考に出来なかった分野を復習する

 「シンクロニシティ」は、何も自分の得意分野だけで起こるわけではありません。
 むしろ、苦手な分野でも起こるので、出来なかった分野でも起こります。
 ですから、出来なかった分野をその日の内に、あるいは翌日に入試がなければ、翌日の午前中には復習をすることによって、2校目で得点をアップすることができます。

 

3.自分を責めない

 出来なかった分野を復習していると、1校目の解答の間違いに気がつき、落ち込むのはある意味無理のないことかもしれません。
 しかし、1校目の失敗を糧として、2校目3校目の大学で挽回するチャンスが巡ってきたと考えを変えて、勉強することです。
 「過去」は変えられません。自分を責めても、1校目の点数が上がることはありません。
 変えられるのは「未来」だけです。
 ですから、自分を責める暇があるぐらいなら、「今」という時、頑張るしかないのです。

 

 

 ほとんどの医学部受験生が、今週から来週にかけて、長くも短い受験が続きます。
 ぜひ「シンクロニシティ」を踏まえながら、最後まで諦めずに勝利を勝ち取って下さい。

 

 (生物科 篠原)

 

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