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【勉強法】そのインプットはダメプット?正しい理解が“急成長”の鍵。

2022年03月04日 更新

こんにちは、福岡の医学部予備校で総務/広報を担当している後藤です。

今日のブログテーマは「インプットの正しい理解」についてお伝えします。

 

- 勉強量を増やしても、定着しない・・・

- 効率の良いインプット方法が知りたい!

 

といった疑問を持つ受験生や社会人に向けて、ブログを書いてきます。

結論からいうと、人にとってのインプットとは、知識を定着させることが前提のインプットでなくてはなりません。

 

機械にインプットさせた情報は忘れませんが、人間はインプットしても忘れていく生き物です。

正しいインプットをすることで、着実に知識が積み上がり、結果的に大幅な成長につながります。

では、「定着を意識したインプット」について、深掘りしていきます。

 

 

定着を意識したインプットとは

「記憶の定着」について語る上で、もっとも有名な研究は「エビングハウスの忘却曲線」の話ではないでしょうか。

まず、この表を見てください。

引用:エビングハウスの忘却曲線で分かる、最適な復習のタイミング

これは時間の経過につれ、「人」はどのぐらいインプットした知識を忘れていくのかという表です。

一旦、インプットした内容の忘却率は

20分後には、42%忘れ

1時間後には、56%忘れ

1日後には、67%忘れ

6日後には、75%忘れ

31日後には、79%忘れます。

 

例えば、90分授業を受けている最中にも

授業の冒頭に学んだ知識の約60%を忘れ始めている。

という実験結果です。

 

 - じゃあ、どうやったら忘却率を軽減できるの?

 

と、思いますよね。

先ほどの「エビングハウスの忘却曲線」のデータを使って、カナダのウォータールー大学が「最適な復習のタイミング」 についての研究をあったので、ご紹介します。

引用:ウォータールー大学の研究

 

縦軸が「記憶保持率」で、横軸が「時間」となっています。

インプットした直後の内容は「100%」記憶できています。

その後、2日目、7日目、31日目の3回復習すれば、圧倒的に定着率が良くなるという研究データです。

 

しかも、復習の回数が増えるたび、忘却率が下がるうえに、復習の時間も少なくなっていきます
表にもあるように、復習1回目は10分、2回目は5分、3回目は2〜4分となります。

時間の確保は難しいかもしれませんが、全て忘れ去って一から学ぶ時間を考えたら、とても合理的な勉強法だと思います。
食事の時や、通学時間などのスキマ時間を利用し、ガンガン復習しましょう。

 

「インプット」=「インプット+アウトプット」

いきなりですが、問題です!

次の2つの言葉うち、

「テストの結果がくなった」言葉はどちらだと思いますか?

※以下の言葉は、講師から生徒に対して伝えた言葉です。

 

① 「今からの授業で行う内容は大事だから、しっかり聞いといてね。」

② 「この講義が終わった後に、学んだ内容を他の人に伝えるテストがあります。」

 

どちらがテストの結果が良かったと思いますか?

これは実際にロンドン大学で行われた研究です。

テストの結果は、後者の方が2.4倍良かったそうです。

 

2.4倍ですよ?

信じられないぐらい良くなっていますよね。

 

結果が良かった理由としては、

① 曖昧な知識では人に説明できないから(プレッシャー)

② 伝える内容を頭でまとめようとするから(整理)

しっかりと記憶に残ったのではないでしょうか。

 

記憶の流れとしては、

「講義内容のメモを取る(インプット)」

「まとめる(整理)」

「どう伝えようか考える(順番等の整理)」

→「人に伝える(アウトプット)」

 

受験生の友達や、親御さんとかに、気軽にアウトプットしてみたらどうでしょうか?

一番現実的で合理的なアウトプットとしては、「授業中に聞いた内容を、理解した内容を自分の言葉でノートにメモをする」とか、結構良い方法だと思っています。受動的に授業を聞くのではなく、攻めの姿勢で授業を受けた人は、例外なく成績が飛躍的に向上します。

今年度(2022)、劇的に成績が伸び、医学部に合格された生徒さんも、よく友達に勉強を教えていました。詳細が気になる方は下記をクリックしてください。

【医学部受験】1年で総合偏差値が『41.0→67.3』医一次全勝の逆転合格!

何かを学ぶときは、「人に伝える」「後でノートにまとめる」「ブログに書く」など、アウトプットを意識しながらインプットすると効率よく記憶に定着します。

このロンドン大学の研究の話も、僕があるセミナーに参加した時に、講師が言っていたことをアウトプットして定着させようとしている感じです。

 

まとめ

人は機械ではないので、色んなことを忘れていきます。

その忘却率を下げるために、科学的に効果のあるタイミングで(2日後、7日後、31日後の)3回復習することが「知識の定着」に大きな影響を与えます。

 

そして「インプット」とは、ただただ受動的に知識を入れることではありません。

「インプット + アウトプット」がセットになって、初めて「正しいインプット」となります。

合理的な勉強法を意識して、実行できるかどうかが、“急成長”の鍵です。

これは学生の時だけではなく、もちろん大人になってからも大きな財産となるのではないでしょうか。

 

では、本日の記事は以上です。

最後まで読んでいただきありがとうございます!

 

総務/広報 後藤 登

 

◆太宰府アカデミーの自己PR

本校は福岡にある全寮制の医学部予備校です。1年間、約30名の生徒たちが切磋琢磨し、医学部の合格を勝ち取ります。
おかげさまで創設から17年目となり、これまで医学科に378名以上の合格者を輩出しました。そんな卒業生たちが大学を卒業し、医師・歯科医師・薬剤師・獣医師となり、現在の日本の医療を支えてくれています。

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◆筆者プロフィール

後藤 登(Goto Noboru)/仕事:総務と広報/好きな言葉:今日が人生で一番若い日/大好物:ウインナー/趣味:魚釣り/勉強中:Webマーケティング/自己PR:新卒で当校に勤めてから9年目。日々、医学部受験の情報を調べ、卒業生から大学情報を聞いて、その情報を元にブログやTwitterを更新しています。医学部受験で何か気になることがありましたら、友達に連絡する感覚で気軽にご連絡いただけると嬉しいです。

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