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2019.08.10

医学部志望者必読! 小論文の基本事項(前編)

 初めまして。小論文担当の山中と申します。

 暦は立秋を迎えましたが、まだまだ猛暑が続いております。台風も次々と襲いかかってきておりますが、皆さまお住まいの地域は大丈夫でしょうか。

 被害に遭われた方々には心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復興を願います。今後の台風の動きにも、十分に警戒なさってくださいね。

 

 さて、太宰府アカデミーはお盆休みに入りました。机に向かう勉強も大事ですが、小論文を書くスキルを育てるためには、季節を感じたり、ささやかな日常のヒトコマについて深く考察したりする時間を持つことも必要です。帰省中の皆さんには、ご家族や地元のご友人たちと様々な話題に花を咲かせたり、「働く」ということについて親御さんと意見交換したりする時間を持ってほしいと切に願います。

 

 今回は、小論文を書くに当たっての基本事項について記します。

 

 

もくじ

1.山中のプロフィール

2.医系小論文とは何か

3.小論文を書く前にやるべきこと

 

 

1.山中のプロフィール

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 改めまして、山中裕子(やまなかゆうこ)と申します。

 小論文や志望理由書などの指導歴は今年で18年目になります。医学部進学を目指す皆さんをはじめ、各大学・各学部のAO・推薦入試、各種公務員試験(大卒レベル)などに臨む皆さんをサポートさせていただく傍ら、大学生や社会人の方々の就活サポートも行っております。

 また、冠婚葬祭の司会者としても20年ほど活動しており、これまでに述べ4,000件以上の現場司会を務めてまいりました。披露宴のみならず、葬儀の司会もあまた経験しておりますので、医師を目指そうとする皆さんにお話できることはたくさんあります。

 

 人は必ず、いつかは旅立つ。その「いつか」がいつ訪れるかはわからないけれど、遅かれ早かれ、「その日」は必ず訪れる。

 

 その、いつか訪れる「その日」までをどう生きるか。

 

 医師を目指すのであれば、そのことをぜひ念頭に置きながら現場での医療に携わってほしいとの願いを込めて、日々の指導に携わっております。

 

 

2.医系小論文とは何か

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 医学部入学試験では、ほとんどの大学で小論文が課されています。歯学部、看護学部、その他の医療系学部でも小論文が課されます。その理由は、受験生の皆さんが医療従事者としての資質・適性を備えているかどうかを大学側が知りたいと思っているからです。もっと具体的に言えば、次の3つの資質・適性をみたいのです。

 

① 「医学部へ入る!」「医師になる!」という熱意意欲

② 医療従事者として必要な知識

③ コミュニケーション能力

 

 ①については、そもそも論としてそれがないと困るのですが、実際のところ、「本当は医者になりたいわけじゃない」という受講生さんも少なからず存在します。その本音に自分では気づいていないという受講生さんもたまにいます。それでも、縁あっていまここ(太宰府アカデミー)に在籍しているのであれば、その学習環境を存分に活用しながら自分と向き合ってほしいと切に願います。自分の中から熱意や意欲を湧き立たせることができるのは、自分だけなのですから。

 

 ②については、できるだけ多角的に身につける必要がありますね。医学部受験を目指す皆さんはどうしても英語・数学・理科科目に特化した猛勉強を余儀なくされるので、社会科学や人文科学がおろそかになってしまいがちです。しかし、小論文を書くに当たっては、政経地歴の基本知識が必要不可欠です。せめて、中学社会科レベルの基本知識は持っておく必要があるので、折に触れて復習しておくとよいでしょう。小論文の講義内でも、時事に絡めて基本的人権や地方自治などの話題を提供することがありますので、ぜひ参考にしてほしいと思います。

 もちろん、医学部ならではの専門用語を知っておくことも大事です。太宰府アカデミーでは、受講生の皆さんのための参考資料として『医系小論文』を導入し、頻出テーマについては一通り勉強できる環境を整えています。ただ、本に書かれていることだけを知っていればすべての課題に対応できるというわけではありません。知識をもとに考察を深める訓練こそが何よりも大事であると心得ましょう。

 考察力は、小論文の講義を通して最も身につけてほしい能力であると言っても過言ではありません。知識や情報を蓄え、物事を多角的に見る目を培い、考察力を育てる。それが文章として可視化されたものが小論文だと思ってもらえればよいかなと思います。

 

 ③については、実際に医療現場で働くようになった際、最も重要視される能力であり、②とセットで育てるべき能力です。小論文で求められるコミュニケーションとは、出題者との対話です。すなわち、出題者の意図を理解しているかどうか、設問に対して的確に回答しているかどうか、文章で意思を伝える能力があるかどうかが問われているのだと思ってもらえるとよいかなと思います。言い換えれば、どんなに考察力があり、立派な文章が書ける人であったとしても、出題者の意図を無視したり、設問とは無関係な論調で自身の意見を展開したりしていてはダメなのです。たとえ文章そのものが稚拙であったとしても、出題者の意図を理解しようと努め、設問に対して真摯に取り組み、自分の意見を伝えようとしている人の姿勢は、読み手にはじゅうぶんに伝わります。文章力を身につけるのは二の次でよいので、まずは相手の話を聞くことと、それを要約して第三者に伝える能力を身につけるよう心掛けるとよいでしょう。

 

 

3.小論文を書く前にやるべきこと

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 まずは、前述の②をしっかり身につけることです。基礎的な知識なくして、考察は深まりません。繰り返しますが、中学社会科レベルの地歴公民についてはしっかり復習しておきましょう。もうすでに、その知識が忘却の彼方にあるという人は、難関高校受験用(中学生用)の学習参考書を手に復習するのもひとつの手です。特に、公民の知識は必須です。「患者の権利」「QOL」「地域医療」「ターミナル・ケア」「先端医療」「超高齢社会」「生活習慣病」「医療とAI」等々、医学部頻出テーマについて自分なりの考察を深めるためにも、中学公民の知識は土台として持っておくことをおすすめします。

 

 次に、情報収集の際には一方向からのものの見方に特化した情報収集にならないよう気をつけることです。例えば、「安楽死」や「代理出産」などの難しいテーマであっても、賛成派・反対派、それぞれの意見を両方知っておくことが肝要です。また、実際にそれが実施されている国や地域の現状を知ることや、日本国内での実例や判例について知っておくことも大事なことです。持論を深めるためにも、他人の意見には多角的に耳を傾けましょう。

 

 最後に、周りの友人や大人たちと積極的に意見交換することです。医学部予備校という環境は、英語・数学・理科科目などを勉強するにはもってこいの環境なのですが、個人的には、外部との接触が著しく遮断されてしまうという点については悩ましさを感じます。だからせめて、小論文の講義内では自由に気兼ねなく皆さんが意見交換できるよう、工夫したいと考えています。わたくしが冠婚葬祭の司会者として経験してきた様々なエピソードについても、必要に応じてお伝えします。「世の中には本当にいろんな人がいて、いろんな考え方があって、いろんな生き方があるのだ」ということを、ほんの少しでも味わってもらえれば幸いです。

 

 

 以上、今回は「医学部志望者必読! 小論文の基本事項(前編)」と題して、思うところを記してみました。

 本当はもっとお伝えしたいことがあったのですが、思いのほか長くなってしまいましたので、ここでいったん筆を止めます。

 

 次回は、実際に「小論文を書くためのスキルをどう育てるか」について述べたいと思います。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

(小論文担当 山中) 

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