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感情には隠れた目的がある。アドラー心理学 2/2

2017年10月27日 更新

こんにちは、福岡の医学部予備校で総務/広報を担当している後藤です。

では、前回の続きです。

アドラーについて「人生に革命が起きる100の言葉」を元に書いていこうと思います。

 

 

アドラー心理学の本を初めて(ほんの一部ですが)読んだ時の印象は「…でも」「…そうはいっても」と、言い返したくなる気持ちは、正直まだあります。

しかし、アドラーの考え方が現代社会の「人の抱える悩み」の解決に必要と思う人が多いというのは、爆発的にアドラーの本が売れていることから、推測できます。

賛否両論あるとは思いますが、一部でも何かのお役に立てば幸いと思っています。

 

 

 

悲しいから涙を流すのではない。 

相手を責め、同情や注目を引くために泣いているのだ。

 

 

 引用:「人生に革命が起きる100の言葉」

 

 

アドラーは「全ての行動には(本人も無自覚な)目的がある」と言いました。

これをアドラー心理学では「目的論」と呼びます。

そして、「感情が人を突き動かす」のではなく、人が目的のために「感情を使用する」と言いました。

これを「使用の心理学」といいます。

 

 

人が涙を流す時、そこには目的があります。

それは悲しみを表明するだけの時もあるでしょう。

しかし、それ以上の目的がある場合があります。それは涙により、同情を集めたり、注目を得たりしよう、という隠された野心があります。

また、時には涙は相手や周囲の人間に対する抗議や復讐である場合もあります。

「私をこんなにも泣かせるなんて。あなたはひどい人だ」そう訴えているのです。

そうやって自分の都合の良い状況を作り出そう、とする人もいます。

 

 

しかし、これら一連の複雑な情動は無自覚の中で行われることが多いので、本人でさえも意識していないことがあります。

そして、成功パターンとして繰り返し使われるのです。

 

 

 

今、あなたの悩んでいる問題は

本当に「あなたの問題」だろうか。

その問題を放置した場合に困るのは誰か、

冷静に考えてみることだ。

 

 

 

アドラー心理学では「それは誰の課題か」という問いを大切にします。

これはアドラー心理学の中心となる考え方の一つで「課題の分離」といいます。

例えば、子供が勉強をしなかったとしましょう。

多くの親は「もっと勉強しなさい!」と子どもを叱ります。

しかし、『勉強する』という課題はいったい誰の課題でしょうか。

「それは誰の課題か」を明らかにするのは簡単です。

 

 

「その問題を放置した場合、不利益を被るのは誰か?」と問えばいいのです。

 

 

成績が悪化した場合、不利益を被るのは子供自身です。

良い学校に入れなくなり、将来、困るのは子どもです。

つまり、子どもが勉強しなくてはならない、という課題はあくまで子どもの課題であり、親の課題ではないのです。

あらゆる人間関係のトラブルは、他人の課題に土足で踏み込むことによって起こります。

 

 

 

「この子は言葉を覚えるのが遅いので・・・」

と母親が子供の通訳を買って出る。

すると子どもは、自分で話す必要が無くなり、

本当に言葉が遅くなるだろう。

 

 

 

親が子どもに苦労をかけまいと子どもを助けることがあります。

しかし、それが結果的に子どもを甘やかすことになり、教育の妨げとなるのです

母親は子どもに優しく接する必要があります。

しかし、優しくするのと甘やかすのは違います。

「甘やかす」とは子どもが自分で何かを成し遂げるチャンスを奪うことです。

「あなたにはできないでしょ。だから私が代わりにやってあげる」

と母が成長と学習のチャンスを奪うのです。

「この子は私がいないと何もできないの・・・」と子どもを自分に依存させ、それにより自分の存在意義と価値を高めます。

そして、結果として子どもを「親なしでは何もできない」依存的な子どもにしてしまうのです。

 

 

教育とは相手が一人で課題を解決できるようにすることです。

甘やかされた相手は自力で問題を解決しようという意欲を失います。

親、上司、先生がすべきことは、相手の課題を肩代わりすることではなく、相手が一人で課題を解決できるように勇気づけることだけなのです。

 

 

もし、このブログを見て、興味が湧いた方がおりましたら、書店やネットショップにアドラー関連の本がたくさんありますので、購入してはいかがでしょうか。

では、今回のブログは以上です。最後まで読んでいただき、ありがとうございます!では、また(`・ω・´)

 

総務/広報 後藤 登

 


◆太宰府アカデミーの自己PR

本校は福岡にある全寮制の医学部予備校です。1年間、約30名の生徒たちが切磋琢磨し、医学部の合格を勝ち取ります。
おかげさまで創設から17年目となり、これまで医学科に360名以上の合格者を輩出しました。そんな卒業生たちが大学を卒業し、医師・歯科医師・薬剤師・獣医師となり、現在の日本の医療を支えてくれています。

◆筆者プロフィール

後藤 登(Goto Noboru)/仕事:総務と広報/好きな言葉:為せば成る/夢:日本一の医学部入試情報サイトを運営すること/自己PR:高校大学ボクシング部。新卒で当校に勤めて9年目。毎日医学部受験の情報を調べて、ブログやInstagramTwitterを更新しています。生徒たちのおかげで仕事はやりがいの塊です。医学部受験のご相談は下記にてお待ちしています。

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